サウザ蒸留所はコロナウィルス感染拡大の緊急事態が続く間ロボットを使用してテキーラ生産を継続

サウザ蒸留所は、コロナウィルス感染拡大の緊急事態が続く間ロボットを使用してテキーラの生産を継続しています。
一年後に世界中で起きている事態を想定することもなく購入した機械設備のおかげで、工場の操業を確保している。

 


Foto: Cortesía | Sauza

 

 

テキーラ産業は国の代表的な産業の1つであり、今回の非常事態にあっても操業を停止しなかったが、Covit-19の感染を防止するために、衛生基準を高めて「社会的距離」確保する策を講じた。
そのためにロボットを使用することにした。このようにサウザザ社のセルバンド・カルデロン社長は語った。ロボットは昨年テキーラ村にある同社の工場で据付を行った。
機械設備は一年後に世界中で起きている今回の事態を想定することもなく購入したのだが、工場の操業を維持することができたのは、作業は三交代で行われ、ロボット一台が1日あたり九人分の労働をカバーできることによる。

 

 

テキーラは必要な活動とみなすように要請。

 

 

「雇用創出だけではなく、どのような雇用を創出するのかを考えることだ。弊社で行ったことは、社員が成長をしながら技術水準を高めていくような雇用の創出である。それはロボットによる自動化、付加価値に繋がらなかったり、人員にとっても会社にとってもプラスにならないような物理的日常的作業を除去したことが、結果的に人同士の距離を取ることに貢献したのは明白だ。」
同社のロボットは、製品としてのテキーラを、保管や輸送のためにパレットに積み込む作業を行うためのものである。こうしたロボットに加えて、工場に運び込まれたピニャをトラックから降ろす際に、人手を使わずに機械化した装置を使用している。
現在、同社は週6日と半日操業しており、作業のない日は工場内の消毒や機械の再起動、受領するロットをバラす作業に当てている。

 

 

今回の緊急事態の下、工場では、高齢または基礎疾患等のある九人の労働者が休職しているが、給与は全額受け取っており、総務等の管理部門は在宅勤務を実施中である。このように語った。

 

 

出典:El Occidental 『エル・オクシデンタル』
訳・解説:松浦芳枝