インタビュー <テキーラ業界で働く人々Vol.5>海外向け輸出担当者の想い 2021/09/24 682 X Facebook Hatena LINE ハリスコ州アランダスから世界中へメキシコが誇るお酒テキーラ「El CHARRO(エルチャロ)」を届けたい。 テキーラジャーナルでは、2021年7月25日~8月9日に実施した読者アンケートでいただいた沢山のリクエストにお応えして、メキシコをはじめ世界中の「テキーラ業界で働く人々」にフィーチャーしたインタビュー企画をスタートしました。 第5回目は、Forbes Méxicoが最近掲載した話題の記事「テキーラ業界で活躍する女性たち」でも紹介された、日本でも人気のテキーラ「El CHARRO(エルチャロ)」「ANTIGUA CRUZ(アンティグア・クルス)」などの海外向け輸出を担当するMayra Paola Mtz Reyes(マイラ=パオラ・マルティネス=レイエス)さんにインタビューさせていただきました。 TEQUILA JOURNAL(以下TJ):マイラさんは、具体的にどのようなお仕事をされていますか? Mayra Paola Mtz Reyes(以下マイラ):私は、マイラ=パオラ・マルティネス=レイエスと申します。対米国、アジア、オセアニア地域向けの輸出部長をしています。 また、同地域の市場向けの Tequila El CHARRO(テキーラ エルチャロ)とTequila ANTIGUA CRUZ(テキーラ アンティグア・クルス)の他、数ブランドの販売を担当し様々な業務が円滑に遂行するために、社内の全部署への確認や調整作業も行っています。 現在、私の担当するブランドは世界の42カ国に輸出をしています。 TJ:テキーラ業界で働くために、何か特別なキャリアなどは必要ですか?マイラさんご自身の経験も教えてください。 マイラ:私はまず、8時間の基本的な講座を受講して、テキーラの歴史とテイスティングの仕方、香りの判別の方法などを学びました。 そして日々、テキーラの香りを確認し、一口ずつ味わい、講座で学んだ事を実践しながらトレーニングをしています。 TJ:蒸留所についての特徴を教えてください。 マイラ:1995年、メキシコ・ハリスコ州にある肥沃な赤土の土壌が特徴のアランダス(ロスアルトス)地区で、アランダス テキーラ可変資本株式会社(Compañía Tequilera de Arandas, S.A. de C.V.)は誕生しました。 最新技術による効率的な製法と伝統的な製法を組み合わせたテキーラを生産するファミリー企業で、国際市場への商品の供給のための最先端の技術も備えています。 弊社は、メキシコ公式規格NOM-1406の下で操業するために、メキシコ政府及びCRTによる然るべき認可を受けています。また、国内外に事務所を設立し厳格な品質管理を徹底して行っています。 この体制によって、ハリスコ州アランダスから世界中の皆様に、メキシコの歴史と文化の象徴であるお酒「テキーラ」をお届けすることができます。 TJ:蒸留所で働く方々について教えて下さい。 マイラ:弊社では蒸留所での生産部門と事務所で総勢120名の従業員が働いています。また、国内市場においては、90名の女性のデモンストレーター(店頭でのプロモーションを担当)と18人の営業スタッフがいます。 TJ:特別なニュースなど、ブランドについての最新情報を教えていただけますか? マイラ:私の担当するブランド「Tequila Antigua Cruz Cristalino」が、今年のハリウッドのアカデミー賞にノミネートされた方に授賞式で贈られる高価なグッズが詰まった「ギフトパック」に採用されました。しかも、受賞者への唯一のメキシコ製ギフトであったことを大変誇らしく感じています。 TJ:昨年から続くコロナウィルスによるパンデミックの中、対面での企画ができない中でどのようなプロモーションや販売をしていましたか? マイラ:AmazonやMercado Libreなど、メキシコでのオンライン販売を開始しました。また様々なネットショッピングサイトでもテキーラを販売しています。 幸いにも、テキーラの売り上げが80%増を記録していることは嬉しい驚きです。 TJ:最後に日本の読者の皆様にメッセージをいただけますか?エルチャロのおすすめのテキーラの飲み方なども教えてください。 マイラ:ハリスコ州のアランダスから世界に向けて、メキシコで一番のテキーラ「El Charro(エルチャロ)」をお届けしています。もし、皆様にテキーラの飲み方のアドバイスをさせて頂けるならば、ぜひ一口ずつゆっくり味わってみてください。メキシコの香りやテキーラの素晴らしいフレーバーを堪能できると思います。 メキシコではマルガリータが人気ですが、パロマやチャロネグロもおすすめです。ステーキやえび料理にも合いますので、ぜひ一緒に楽しんでください。訳:松浦芳枝 <輸入者>株式会社コートーコーポレーションhttp://www.kotobiz.com/
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