メキシコの民族衣装の生産を停止してグアダラハラからカラフルな刺繍のマスクをメキシコ全土や米国に出荷

民族衣装の生産を停止して今はカラフルなマスクを製造。

グアダラハラからカラフルな刺繍のマスクをメキシコ全土や米国に出荷。

 

グアダラハラで35年間も民族衣装の生産をしている工場が、カラフルなデザインの手作りマスクのために生産ラインを切り替えている。COVID-19の打撃は、”Trajes Típicos Jimmy”社にも及び、予防措置に対応するために、グアダラハラ市内のリベルタ市場内の出店を一時的に閉鎖した。逆境を前に浮かんだ良いアイデアは、ミシンなどの機械や従業員を活動させておくが、民族衣装ではなく、手作りのマスクの製造であった。

 

この作戦は数日前に開始し、すでに1200個以上の布マスクを製造したが、それらには、伝統的なオトミ族のお人形や、花柄、アステカのアイコン的図柄などの刺繍を施してある。同社のマスクは既に好評を博している。

 

ハリスコの手作り布マスクは、木綿製で二重になっており、洗って再利用ができるものである。

 

これらのマスクは、政府の衛生措置による言及はされていないものの、注文は銀行振り込みなどによる先払いでWhatAppを通じて行われている。送料はメキシコ国内は無料、海外には特別価格で発送している。

 

 

 

同社の社長のミゲル氏は、今週末に最初の輸出品が米国に向けて発送されると述べているが、購入者は現地のメキシコ料理店の店主で、従業員を守りながら、マスクの彩りによって、ビジネスに活気を与えたいという意向であるとのことだ。

 

出典:El Informador   2020年4月24日
翻訳・解説:松浦芳枝