インタビュー <テキーラ業界で働く人々Vol.2>コロナ禍でも伸び続けるアメリカのテキーラ市場と「アガベブーム」の楽しみ方 2021/08/26 878 X Facebook Hatena LINE テキーラジャーナルでは、2021年7月25日~8月9日に実施した読者アンケートでいただいた沢山のリクエストにお応えして、メキシコをはじめ世界中の「テキーラ業界で働く人々」にフィーチャーしたインタビュー企画をスタートしました。 第2回目は、アメリカのテキーラ市場についての最新情報や、「アガベブーム」の楽しみ方について。 昨年から続くコロナウイルスのパンデミック以来、日本ではアルコールの消費と輸入が大幅に減少しテキーラ業界も大きな打撃を受けました。 それに対して、アメリカでは逆にテキーラの需要や消費量が驚くほど伸びている理由について、前回に引き続きカサ マエストリ蒸留所のアメリカ・テキサス州ヒューストンオフィスで働く、インターナショナル・セールス・マネージャー ホセ・コイラ(Jose Coira)氏にインタビューさせていただきました Tequila Journal(以下TJ): 緊急事態などの状況下で、対面イベントやプロモーション活動が出来なくなってしまった際に、どのような方法でテキーラの宣伝をしましたか? Jose Coira(以下ホセ): アメリカの市場やテキーラ業界(お酒業界全般含め)の状況は他国とはかなり異なっていると思います。 酒屋はアメリカ政府から「essential business(生活に不可欠な事業)」として指定されていたため、バーやレストランが営業できなかった時でも、家飲み用としての需要が伸びたため沢山のお酒を販売する事ができました。 そして、家飲みの機会が増えることで、お酒にかけるお金の価値観が変わっていきました。 今までバーでテキーラのブランコを3杯飲んでいた金額でブランコのボトルを1本、もし高級なテキーラのアネホを1杯を飲んだとしたら、その金額でアネホのボトル1本が買えるかもしれない・・・・と考える方も多く、好きなテキーラは「ボトルで買って家で飲む」という風潮が高まっています。 最初の頃は想像もできませんでしたが、結果的につくり手の私達には売上の面では有利な結果となりました。 「アガベブーム」や他の自社ブランドの宣伝については、映像や写真などのSNS投稿は通常通りに行っていましたが、それが売り上げに大きく貢献したことは考えにくいと思います。 ただ、やるべきことを忘れずにコツコツ続けていただけですが、売上が上がったのはたまたま運が良かっただけなのかもしれません。 今後は、もっと多くの人々に向けたプライベートブランドを作りたいですね。 TJ: プライベートブランドづくりの方法についても教えてください。 ホセ: まず、お客様とミーティングをして、要望などを詳しく聞き取りします。 既に、ブランドコンセプトなどの詳細も決まり、お酒の輸入や販売の流れを熟知していて、許可書と商標などの申請についても自社で出来るようなお客様の場合は、希望通りの味と香りのテキーラをつくり瓶詰めして渡すだけです。 全く知識や実績が無い場合でも「フルパッケージ・サービス(テキーラ生産と別途料金がかかります)」を用意しているので安心してください。 まずは蒸留所にお越しいただき、サンプルを試飲しながらお気に入りの味を決めて、ボトルやラベルのデザインを相談しましょう。 カサ マエストリでは、様々なプライベートブランドをつくった実績があるので(マイケル・ジョーダンのテキーラCincoroやイーロン・マスクのテスラ社のテキーラTesla Tequilaなど)後は私たちにお任せください。 TJ: 日本で「アガベブームのレポサドやアネホはないですか?」という質問を多くいただきました。今後リリースする予定はありますか? ホセ: 今のところはブランコだけで考えています。 樽熟成した味わいは、ブランドのコンセプトやイメージとちょっと違うからです。 せっかくの機会なので、現在計画中のプロジェクトついてお話したいと思います。 実は、パロマやサボテンの実(スペイン語でTuna)とマンゴー・チャモイのインフュージョン・ブランコをつくりたいと考えています。 TJ: グレープフルーツのインフュージョンではなく、カクテル「パロマ」のインフュージョンですか?パロマの味がするテキーラとは面白いですね。 ホセ: はい、その通りです!製法はまだ秘密ですが・・・ 常に消費者の皆さんにワクワクとサプライズを届けたいため、一般的なフレーバーのテキーラより、他にはない珍しいものが「アガベブーム」らしいかなと思います。 発売した時の皆さんの反応が愉しみですね。 TJ: ホセさんの「アガベブーム」のおすすめの飲み方を教えてださい。 ホセ: 「アガベブーム」は自由自在にアレンジできるお酒です。人生と同じで色々な愉しみ方があります。 間違った飲み方はないと思うので、他人の目線や意見を気にせず、自分が好きな飲み方で自由に味わっていただきたいです。 個人的には、「トミーズマルガリータ」で飲むのが一番好きですね。アガベブームブランコ60ml、フレッシュライムジュース30ml、アガベシロップ30mlを氷と一緒にシェークしたら出来上がり! このレシピも必須ではないので、酸味が好きな方はライムジュースを35mlから45mlに変えても構いませんし、アガベシロップの量を減らしてもOK。自分の好みの味に調整してくださいね。 TJ: ホセさんがテキーラやカクテルを飲む時は、なにを一緒に食べますか? ホセ: 私なら100%タコスですね。特にアルパストールとグリルドシュリンプが大好きです。タコスとテキーラを合わせたらもう止められません(笑)。 TJ: テキーラを飲む時に聴く音楽はありますか? ホセ: POPでアップビードの音楽なら何でも良いと思います。 私はメキシコよりアメリカ生活が長いので、アメリカのビルボードTOP 40の中からその時に流行ってる曲を聴きます。メキシコの雰囲気を感じたい場合はマリアッチをおすすめします。 TJ: 最後に、ホセさんから日本皆さんへのメッセージをお願いします。 ホセ: テキーラに境界はありません。そして、ただ酔っ払うためだけのお酒でもありません。 テキーラが無くてももちろん楽しい時間を過ごすことがきますが、その場にテキーラがあればきっともっと楽しくて刺激的な時間になると思います。 友達や大切なパートナー、恋人と一緒に「アガベブーム」を好きな飲み方で味わい、素敵な時間を過ごしていただけることを願っています。 またいつか日本でお会いしましょう。 前編へ Click here for English article ≪アガベブーム(AGAVE BOOM)オフィシャルHP≫ https://www.agaveboom.com/ 輸入社: 株式会社シーゲルコーポレーション RAY TRADING S DE RL DE CV 日本語サイト: https://www.rtstequila.com/ 運営メディア: MEXI TOWN https://www.mexi-town.com/travel インタビュー協力: 温奇瑞(Ray Trading)
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ニュース 2023/07/13 MIYAVIさん、森星さんが特別審査員として登場! 日本代表バーテンダーの座をかけて競い合う 「DIAGEO WORLD CLASS 2023 JAPAN FINAL」開催 2,199
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ニュース 2023/09/23 Tequila of the Year 2023 by TEQUILA JOURNAL ~「テキーラジャーナル」読者が選ぶ2023年の人気テキーラブランドランキング~結果発表! 2,708