Carlos E. Lang/Café con Mezcal Podcast パーソナリティ
1. 私がメスカルから得たものとメキシコ人にとってメスカルが意味すること。
2. 伝統的な習慣に見るメキシコと日本の違い
3. メキシコを日本と結びつける過去に起源を持つスピリッツ
はじめに:本稿は、「メスカルの日2022」の来日ゲストCarlos E. Langによる10月21日のメキシコ大使館開催された「メスカルの日」記念セミナーでのスピーチをまとめたものです。

1.メスカルは昼夜を問わず飲みます。悲しい時も楽しい時も、人の誕生や死の時も。
メスカルは温めたり冷やして飲みません。
そして、メスカルは飲み手を選びません。
金持ち、貧乏、体型の如何を問わず飲むお酒です。
昼食時や夕食時、また朝食を抜いたときにも飲みます。
メスカルは私をオアハカに誘ってくれました。その後仕事を与えてくれました。
そしてPod castという仕事でリスナーと向かいあう機会を与えてくれたのもメスカルです。
メスカルは私たちを正直な人間にさせました。そして、メスカルは私たちを近づけてくれました。
メスカルのお陰で様々なV I Pと知り合いました。
メスカルに導かれて初めてオアハカに赴いた時、自分がどこにいたか知る由もなく、多くの場所を気づかせてくれました。

日本では、代々親の家業を継ぐことに誇りがあります。
しかし、メキシコでは同じことを繰り返したり、し直したりすることを良しとしない風土があります。
家業があっても継がないと言うことです。他方、日本では家業の継承は義務であるだけでなく、名誉であるとされています。

このテーマについて考えを巡らした結果、両国を結びつけることを思いつきました。
それはメスカルです。
メスカルはメキシコ産ですが、若干日本的なものを感じさせるのです。
メスカルが生産者家族が代々継承することに名誉を感じるメキシコの数少ない伝統の一つだからです。
オアハカに行くと祖父が植えたマゲイ収穫する孫たちの姿を見ることができます。
また、息子たちにマゲイの葉の切り方を教える父親たちも知っています。
現地では、マゲイの栽培から収穫までにかかった期間を祝い、乾杯します。メスカルを一口ずつ飲みながら、マゲイ栽培農家たちに感謝して、また故人を偲んで、乾杯するのです。
かくも離れている両国の異なった二つの文化を結びつけるこのスピリッツで乾杯しましょう。

Carlos E. Lang/Café con Mezcal Podcast パーソナリティ
Average guy with extraordinary dreams.
📸 Photos: @carecito
🎧 Podcast: @cafeconmezcal
📩 care@goodkarma.com.mx
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訳者:松浦芳枝